■ VAIOノートの液晶が...
ある日、起動させたまま閉じておいたVAIOノート(PCG-Z505JX)を開けてみると、
画面が点かない状態(暗いまま)となっていた。
前日までは何の問題もなかったのだが...
蛍光灯の光を当てるなどしてよく見ると、画面には薄く映っており、
画面を開いたり閉じたりすると映ることもあったので、
バックライトの接触が悪くなっていると思われた。
バックライトが消えており、かすかに見えるだけ
しかしそのうち、バックライトは全く点かなくなってしまった。
別売のポートリプリケーターを購入し、
そこに付いている外部出力を使って映像は出せるが、それではノートの意味がない。
■ 分解修理決断
このVAIOノート(PCG-Z505JX)だが、購入後1年を経過(保証期限を経過)しており、
修理に出すと数万は掛かると思われる。
また、修理を依頼した場合、すぐには返ってこない。
そこで、VAIOノート(以下VAIO)を分解し、不具合の原因を調査、
そして可能ならば(自分で)修理することとした。
■ ケーブル部分露出
完全に分解しなくとも修理できる可能性があるので、先ずはヒンジ部分のみを分解する。
VAIOはパズルのような組み合わせで部品が構成されており、
一見設計が非常に上手いと思えるが、数回外しているとガタつきが発生してくる。
左側のヒンジ部分を外すと、ケーブルが露出する。
ここを動かしてみるが、バックライトが点灯することはなかった。
完全に切れているのだろう。
これでは断線部分が分からないので、分解を進めることとした。
■本体下部分解(1)
HDDの交換等で下部の分解経験はあるので、ここ分解には手間取らなかった。
先述のパズルの要領で外すと、スピーカーが見える。
非常に狭いスペースにスピーカーが組み込まれている
ピンセットで細かく見ると、ケーブル1本が断線しているのが確認できた。
手前に出ている白いのが断線したケーブル
運悪く液晶側で切れており、またこの長さでは接続は困難である。
液晶部分の分解に着手する。
■ 液晶部分分解
液晶部分の分解は初めてである。
見た目にはネジが全く見えないが、
SONYのロゴ部分のカバーを外すと液晶下部のネジが確認できた。
これを外す。
ロゴ部分のカバーは外す時に割れそうだ
下部だけで液晶全体を固定しているとは思えない。
そこで不審に思われた側面のゴムカバーを剥がしてみると、やはりネジが現れた。
いかにも怪しいゴムカバーだと思ったら...
ネジが隠れていた
同様に液晶上部のゴムを剥がし、ネジを発見する。
このゴムは液晶を閉じた時に本体に当たるようになっており、液晶を保護する
考えられるネジを全部外したが、液晶枠が固定されているようだ。
仕方なく、力を入れると「パキッ」という音を立てて外れた。
はめ込み式となっていたようだが、枠が折れる音に似ていて心臓には良くない。
液晶部分を分解して問題の部分を見る。
中央の白いのが断線したケーブル
日立製の液晶のようだ。
液晶側で断線していたので、残されたケーブルは短い。
修理は慎重に行わねばならない。
■ 本体下部分解(2)
液晶側には修復するための長さが足りないので、下部をさら分解する。
右側ヒンジ部も外す
右側ヒンジ部、裏側と、相当数のネジを外す必要がある。
結局、全分解といえる規模になった。
幸いなことに、下部にはケーブルの余裕がある。
先端を露出させ、用意してあったリード線をつける。
余裕をもって、長めに
これを液晶部分のケーブルと接続し、電源を入れると
バックライトが点灯した。後は組み立てるだけだ。
ひとまずは安心
ショートしないように銅線部分を紙テープで覆い
閉じていく。
電子工作の必需品、紙テープ
しかし組み立て後に確認すると、バックライトが点灯しない!
...
直感があったので、再び分解して見てみると、やはりショートであった。
しかも液晶側と本体側の2箇所。
良くあるミスだが、気を抜いていた。
紙テープを巻き、絶縁を念入りにしておく。
■ 修理完了
全パーツを組み立て、電源を入れてみる...
液晶に光が戻った。
これで修理完了である。
光が戻った
■ ノートの断線は結構多い?
2002年に購入した富士通のノートPCが、わずか数ヶ月で同様の現象(断線)を起したことがある。
(これは保障期間だったので修理させた)
以前使っていたSONY製ノートPC(505シリーズ)は、
ヒンジ部分が完全に破損、使い物にならなくなった。
(画面が立った状態を維持できなくなり、今回と比較にならなく酷い)
雑に使っているわけでもなく、頻繁に開け閉めしているわけでもないが、
使ってきたノートPCが3台ともヒンジ部分関連で不良を起した。
ノートPCとはこんなものなのか、それとも単に個体差で弱品を引いただけのか...
比較的丈夫といわれるIBMやDELLならば(デザインが X だが)、
このあたりの耐久性はいいのだろうか。
■ 自力で修理できない場合は
今回の不具合の原因は液晶の断線であり、修理は簡単だった。
簡単に言うと「分解の上、ケーブルを延長し、繋げた」だけである。
しかし、不具合が他の原因で個人では修理できないとか、修理する自信がないという場合は、
ツクモの「液晶リフレッシュ・サービス」に依頼するという方法がある。
液晶の不具合症状と、その修理費用概算が掲載されているので、参考になるだろう。
ただ、使っているパソコンが古い場合、
液晶を修理するなら買い換えてしまった方が良いことがあるので、
よく検討するべきだろう。
■ おまけ
搭載されているCPUは Mobile PentuimII 400MHz
まだまだ現役でいけます
(2002/08 作成)
(2002/09 Mozilla表示修正)
(2006/06 加筆、修正)