■ ノイズに囲まれた生活
現代の生活では、あらゆるところにノイズの発生源があり、
常にノイズに囲まれています。
屋外では電線や電話線が引かれ、空中にはラジオや無線、携帯電話の電波が飛び交っています。
室内ではパソコンやモニター、電化製品などがノイズの発生源です。
AMラジオをパソコン本体やモニターに近づけると雑音が入るのも、一種のノイズです。
■ ノイズは機器の動作に悪影響を与える
ワイヤレス(無線)マウスをお使いの方はご存知でしょうが、
受信機(レシーバー)とマウスの間にACアダプタの類(たぐい)があると、
カーソルの動きがぎこちなくなるなどの障害が出ます。
これは、ACアダプタには電気が流れており、
そこから発生したノイズが悪影響を与えているからです。
この場合、ACアダプタを離すか、レシーバーを離すかしなければなりません。
そのようなノイズが目に見えれば、それを避けて設置することができますが、
もちろん見えるはずなどありません。
■ ケーブルの類(たぐい)はノイズを拾いやすい
パソコン周辺には大量のケーブルがあると思います。
キーボード、マウス、電源ケーブル、ディスプレイケーブル、
LANケーブル、モジュラーケーブル(電話線)、USBケーブル、ヘッドホン、スピーカーなど、
少し周囲を見回しただけでもたくさんあります。
これらのケーブルは、長さがありますので、どうしてもノイズを拾いやすいのです。
丁度アンテナのような役割をしてしまい、空中のノイズを拾うわけです。
ディスプレイケーブルの端に「こぶ」のようなものが付いていることがあります。
これは「フェライトコア」と呼ばれ、ノイズを減衰させる役割をします。
また、ディスプレイケーブルは太くて硬いものですが、
これはノイズの混入を防ぐためにシールドされているためです。
ディスプレイケーブルにノイズが乗ると、画質に悪影響が生じるために
(高級なディスプレイケーブルには付いていることが大半だが、中にはないものもある)
この「フェライトコア」は、プレイステーションのコントローラーにも見ることができます。
(コネクタ側に付いているが、ないものもある)
■ ケーブルへのノイズ対策
「ケーブルの類はノイズを拾いやすい」ということなので、
ケーブルに対するノイズ対策は重要です。
しかし、それにもある程度の限度があります。
例えば、現時点で問題なくキーボード入力ができているのに、
そこにノイズ対策をしても意味はありません。
ノイズ対策をしたという「気分的な」効果はあるかもしれませんが...
そこで、ノイズ対策が有効であるADSL周りに対策をしていきたいと思います。
但し、現状では十分な速度がある場合、
対策をしてもその割合が小さくなりますので、
効果を体感できる程にはなりません。
■ 設置場所
ADSLモデムの説明書に
「モデムはパソコン本体から離して設置しましょう」
と書かれていることがあります。
ADSLの接続ができないとサポートに電話した際に、
同様のことが回答として言われます。
これは、パソコン本体がノイズの発生源であるからです。
同様に、ルーター、ハブはパソコン本体から離れたところに置きましょう。
パソコンの近くに置く方が何かと便利ではありますが...
■ ADSLモデム周辺
通常、ADSLモデムからは、モジュラーケーブル(電話線)、LANケーブル、
電源ケーブルの3本が出ていると思います。
モジュラーケーブル(電話線)はスプリッタに、
LANケーブルはルーターやハブ、若しくはパソコンに直結、
電源ケーブルはACアダプタなどでコンセントにつながっているはずです。
モジュラーケーブル(電話線)は非常にノイズに弱いものです。
LANケーブルの細いものと思われがちですが、
通っている信号の種類が異なるためにノイズを受け易いのです。
よって、モジュラーケーブル(電話線)周辺は重点的に対策をしておく必要があります。
■ モジュラーケーブル(電話線)の対策
・短いモジュラーケーブル(電話線)を使う。
レンタルモデムなどに付いているモジュラーケーブル(電話線)はある程度長くできています。
(各家庭の設置環境は様々であり、短いと接続できないという苦情が来るため)
長いということは、それだけノイズの混入を許すことになります。
短くできる場合は短いものに取り替えましょう。
LANケーブルはモジュラーケーブル(電話線)に比べるとノイズに強くできています。
ADSLモデムからパソコンまでの距離が長い場合は、
モジュラーケーブル(電話線)を長くするのではなく、
モジュラーケーブル(電話線)を短くし、
その代わりにLANケーブルを長くするようにしましょう。
・ノイズ対策がされたモジュラーケーブル(電話線)を使う。
レンタルモデムなどに付いているモジュラーケーブル(電話線)はノイズ対策が施されていません。
これは、ADSLの価格低下に伴い、高いケーブルを付属させることができないためです。
ノイズ対策が施されたモジュラーケーブル(電話線)が市販されていますので、取替えましょう。
もちろん、ノイズ対策されていても、短い方が良いです。
短いもので0.3m(30cm)、0.5m(50cm)、0.7m(70cm)、1.0m(100cm)...があると思いますが、
店に買いに行く前にどのくらいの長さがあれば良いのかを確認しておきましょう。
予め確認しておかないと、店先で長さを想像するのは意外と難しいものです。
・モジュラーケーブル(電話線)にフェライトコアを巻く
フェライトコアとは、ノイズを減衰させる道具です。
これをモジュラーケーブル(電話線)に取り付けます。
ノイズ対策されているモジュラーケーブル(電話線)には、
はじめからフェライトコアが付いているものもあります。
・モジュラーケーブル(電話線)をノイズ発生源から離す
その設置場所から、モジュラーケーブル(電話線)は
ADSLモデムやルーター、ハブ、そしてそれらの電源ケーブルと近接することがありますが、
それらから離します。
・スプリッタをノイズ対策済みのものに交換する
先述のようにコストの関係で高いスプリッタは付属されていません。
これをノイズ対策されたものに交換します。
その他として、ADSLモデムやルーター、ハブはお互いを離して設置し、
かつそれらの電源から離します。
また、各ケーブル(電源含む)にフェライトコアを付けるのも良いでしょう。
■ 限度のある対策を
先述したように、ノイズ対策にはきりがありません。
あらゆる場所を対策しようと思えばできますし、
お金をかけようとすればいくらでもかけることができます。
お金をかけ、あらゆる場所に対して徹底的にノイズ対策をするのも結構ですが、
それに見合った効果が得られるとは思えません。
上記で書いたモジュラーケーブル(電話線)の交換やフェライトコアの設置、
モデム等の設置場所の変更は、あまり費用を必要としないものです。
どのような対策をするのであっても、限度を持つことが重要だと思います。
(2004/09 公開)
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